こういう相対主義が人に優しい思想のあり方だと思ってる一群がいるんだよな。絶対的永遠に正しい考え方や物事のあり方は存在しない。そんなことは分かった上で議論してるのに、これを言えば勝てると思ってる人達がいる。
こういうの、「進歩史観」とか言って批判されることが多いけども、科学も文化もどう見たってより複雑に、より精緻に、より洗練される方向に進んでいる。問題は、それらが「進歩」したからと言って必ずしも人間が「幸福」を感じていないということだ。文明の進歩と人間の幸福はアプリオリに同期しない。そのことは確かである。